2002.9 会報99:研修2002年9月例会報告(会報99)●夏休みの研修報告 参加者のみなさんがこの夏にいかれた研修を報告し会いました。 (1)マンガで英語教育 ・ マンガで英語教育:2002.8.23に行われたマンガフォーラム「知識教育とイメージ教育の両立」[日本財団主催]の「マンガを使った魔法の(チャレンジ)授業」と題されたセミナーでの萩原一郎さん(神奈川県立白山高校)の発表。 ・ 「フジ三太郎」をヒントにした異文化理解:七夕をテーマにした日本語+英語の4コママンガで、Milky Way(天の川)という語が出てくる。日本の人は「天の川」と聞くと「夏」「織り姫彦星」などをイメージするが、英米の人はMilky wayと聞くとミルキーウェイというお菓子の商標名を思い出すので、「Candy Bar」「Chocolate Bar」などをイメージしている。 ・ 『ポーの一族』とマザーグース:萩尾望都『ポーの一族』第5巻「一週間」の中にマザーグースのGeorgie Porgieの谷川俊太郎の訳詞を使ったマンガがある。 Georgie Porgie, pudding and pie, Kissed the girls and made them cry; When the boys came out to play, Georgie Porgie ran away. ジョージィ・ポージィ プリンにパイ おんなのこには キスしてポイ おとこのこたちが でてきたら ジョージィ・ポージィ にげてった ・ [谷川俊太郎訳詞『マザーグースのうた 第2集』(草思社)所収] ・ ヘレンケラーのマンガ:The Story of My Life(yohan Ladder Comics) ・ The daily yomiuri(2002.9.10)に萩原先生の記事が掲載されています! (2)英語部会研修 ・ 参加者は日本人教師70人、AET30人程度。 「Inner Voice」と題されたMarc Helgesenさん(宮城学院女子大)の発表。 ・ 音読させる場合の工夫:「声が出ていない」という指摘はいいが、「大きな声を出せ」と言ってしまうと、そこに意識が集中してしまう。そこで「(声を出さなくてもよいから)あごや口や舌を動かして読む」と指示するとよい。 ・ 音読筆写:2回テープを聴く→テキストを見て聴く→音読2回→読みながら手を動かして筆写→イメージを絵にして書く(Toeicのテスト対策にも有効) ・ 線画を使ったペアワーク:人が何かの活動している絵、例えば「掃除をしている絵」を描く。その絵を英語で説明する。こうすることで、決まったダイアログではなく自分が描いた絵なので会話の幅が広がる。提出させれば評価しやすい。 ■参加者の感想 ? 中村先生、初参加+夏休み研修報告して頂いてありがとうございました。私の認識が先生のまとめで深まりました。泉さんのworkshop(韓国旅ゲーム)楽しませて頂きました。棚谷さんの韓国の生徒との交流を聞けてよかったです。萩原さんの「マンガ」を使った実践報告ありがとうございました。 ? なかなか充実した研修報告だったと思います。(ここで1つ提案)今後研修報告をする場合、資料は配付するだけにして、その中のこれぞというものを1つまたは2つ取り上げてワークショップ形式で体験してみるというのはどうでしょうか? (今日の泉さんの例のように) このやり方の方がイメージがわき、追実践もしやすいと思うのです。 |